看護師の働く場所で散見する問題点

看護師が求められている施設としては、病院、保育所、介護施設など様々ありますが、いずれも施設利用者の健康管理に関わる仕事という共通点があります。
そのため、看護師の身に起こる問題も似通っていることが多くなるのです。

看護師の職場環境で多く見られる問題として勤務時間の不規則化があります。
本来なら1日の勤務時間は8時間と決められていますが、看護師はその上限を超えて働くことが珍しくないのです。
長時間勤務の他に休日出勤も多く、法律で決まっている週に四十時間を上限とする勤務時間をたやすく超えてしまうケースもあります。
残業代はほとんどの施設で支給されていますが、体を休める時間が減ってしまうので体への負担が大きく、体調不良に陥る可能性は否めません。

看護師の職場の問題を改善するには雇用する側の意識改革が何よりも重要となります。
人手不足を理由に、ひとりの看護師に数人分の仕事を任せてしまう所は少なからず存在します。
少人数でもぎりぎり間に合ってしまう状況であるため、人員を増やさずに現状で済ませてしまおうとする現場では、働く看護師に過剰な負担をかけてしまうのです。
看護師は人の健康に気をつけなければならない仕事なので、まずは自分自身の体調が良好でなければ仕事になりません。
問題点を除去して職場環境を改善させるには、人員を増やし、余裕のある勤務シフトを構成して看護師ひとり当たりの負担を軽減させることがもっとも効果的なのです。